
現在防犯の意識が高まり、家やマンションのセキュリティーを考えている人が増えてきています。しかしセキュリティー技術が高まるにつれ泥棒の手口も巧妙化してきています。侵入しやすい物件や狙われやすい物件はどのような物があるのでしょうか。
空巣は事前に侵入する家を決めてから実行に移します。留守の時間帯や住んでいる人数などを細かく調べてから盗みに入りやすい時間帯に実行します。泥棒のイメージは怪しい服装をしていると思われがちですが、周りに不審と思われないように普通の服装をしています。泥棒の服装としては普段着だけでなくスーツ姿の販売員や工事等の作業員などの姿になりすましている場合もあります。そして下見をして人のいない時間を確認してから空き巣に入ります。侵入する家が不在かを確認する方法としてインターホンで実際に住人がいるか、電話をかけてみたり、カーテンや郵便物などの状況を見て泥棒に入るか判断しています。
泥棒に狙われやすい家は一軒家だけではありません。一見人の目が多いから狙われにくいと思われているマンションも空巣に狙われています。特に1階、2階、最上階は要注意です。1・2階は侵入しても逃げやすく、最上階は屋上からベランダに入る手口が増加しています。屋上からベランダに入る手口は人目の少ない都市部で多い犯行となります。さらに戸建てやマンションの1階は防犯のため植木や高い塀で囲まれていると狙われやすい物件となります。外から見えない分犯行がしやすい家となるため泥棒には嬉しい物件となります。また、生活パターンが外からわかりやすい物件も不在の時間帯が分かってしまうので狙われやすくなります。
泥棒は空き巣に入る前に下見をして慎重に実行に移します。下見のポイントとして窓や扉に鍵をかけているか、入りやすいか、逃げやすいか、通行人の数、家族構成や生活パターン、窓の錠は開けやすいかなどを見ています。そして下見を十分にした後に犯行に及びます。泥棒の一番多い犯行の手口は窓ガラスを破る方法です。ベランダが外から見えない場合や一通りの少ない見通しの悪い物件のばあいこの手口が多く行われます。2階よりも上に住んでいるお宅の場合、ベランダから入ってくるとは思わない人が多いので窓の防犯をしている人が少ないのが現状です。そのため、ベランダや窓に足場があれば簡単に窓を破り部屋の中へ入ってきてしまいます。
戸建ての場合、泥棒の手口として多いのが窓を破って入ってくる方法です。庭に高い塀や植木に囲まれている物件は狙われやすくなります。そのため、防犯対策として外から見えやすい金網の塀や上気の高さを低くするなどの対策が必要です。マンションの場合、高層階に行くほど鍵をかけ忘れて被害に合うという事がわかってます。まずは玄関に鍵をかけ忘れないようにする事が大切です。また、窓ガラスから入ってくる手口も多いので、窓に防犯シートを貼っておくのも効果的です。防犯シートを貼ることで、窓を破る時間がかかってしまいます。泥棒は部屋に入るまでにかかる時間が10分を超えると諦める傾向があります。
泥棒に入られないようにするために一人一人が気を付けなければいけません。そのためには常日頃から話し合いを行い防犯について習慣化していくことが重要です。まず大切なのが鍵かけを確実に行う事です。ゴミ出しや買物など短時間だけ外出する場合でも鍵をこまめにかける習慣を身につけましょう。玄関だけでなく忘れがちな浴槽の鍵やトイレの窓も忘れずに鍵をかけましょう。また、小さいお子さんがいる場合郵便ポストや植木鉢の下に合い鍵を置いていることもあるようですが、これも絶対にしないようにしましょう。郵便ポストに郵便物が為っているのも狙われる要因の一つです。旅行へ行く際などはあらかじめ配達されないようにしましょう。